白内障

白内障とは

白内障は、水晶体という組織が濁ってしまうことで発症します。水晶体は、目に入ってきた光を通す透明なレンズのような役割を持っています。白内障で水晶体が濁ると乱反射を起こして網膜まで十分な光が届かなくなるため、ものが見えにくくなります。

見るメカニズム

目に入ってきた光は透明な角膜と水晶体を通して網膜に映ります。網膜は光を明暗、形、色といった情報に変換して視神経に送り、そこから脳に視覚情報が伝わり、映像として認識します

白内障の主な症状

  • 視力低下
  • 目のかすみ
  • 見る対象物がぼやける
  • 見る対象物が二重、三重に重なって見える
  • 陽射しや夜間の照明が以前よりまぶしく感じる
  • 夜間や照明の暗い場所で特に視力低下を感じる

白内障の種類

白内障はさまざまな原因によって発症し、その原因によって下記のように分けられています

老人性(加齢性)白内障

水晶体は加齢によって濁っていきます。老人性白内障は老化現象の1種であり、生活に支障をおよぼす時期については個人差がありますが、いずれ誰もが発症するものだと言えます。

先天性白内障

遺伝などによって生まれつき水晶体が濁っているもので、乳幼児に発見されます。

若年性白内障

ぶどう膜炎のような眼疾患、糖尿病やアトピー性皮膚炎などの病気、または治療に用いた薬剤などによって発症する白内障です。病名では若年性とありますが、年齢にかかわらず発症します。

外傷性白内障

ケガや打撲など、目に受けた外傷が原因で水晶体が濁る白内障です。

白内障の治療

白内障は完治のために手術が不可欠ですが、軽度の状態で生活に支障がない場合や、手術を受けるまでの間の進行を抑えるために薬物療法が行われることもあります。
白内障手術は日帰りで受けることができ、国内では年間約130万人が受けて良好な視力を取り戻している一般的な治療法です。

白内障の日帰り手術

当院では入院の必要なく、手術後、そのままご帰宅いただける白内障の日帰り手術を行っています。
最初に点眼麻酔をして、水晶体を小さく切開します。水晶体を包む薄い膜を残しながら超音波で水晶体を細かく砕いて吸引し、膜の上に人工の眼内レンズを入れて固定したら終了です。
手術時間は10分程度ですし、負担の少ない点眼麻酔で手術中の痛みはほとんどありません。なお、この人工眼内レンズは交換や手入れの必要なく、そのままお使いいただけます。

日帰り白内障手術のメリット

お仕事や家事でお忙しい方でもスケジュールを作りやすいよう、手術前の事前検査とご説明、手術日、翌日と翌々日、1週間後、1ヶ月後、それ以降は1~2ヶ月ごとと通院回数を最小限に抑えられます。

白内障の手術は、お身体の負担が少ない低侵襲であり、合併症のリスクもかなり低くなっています。さらに日帰りで受けられるようにしたことで入院費が必要なくなり、治療費も大幅に抑えることができます。
たとえば、一般的な保険適用の白内障日帰り手術の場合、3割負担で約45,000円です。また、70歳以上の方の場合、3割負担で56,700円まで・1割負担で14,000円までという上限があり、同じ月に受けた治療であればそれ以上の自己負担がありません。
ほとんどの白内障手術は片目ずつ行いますが、同月に行うことで自己負担金を抑えることができます。

なお、手術で使える人工眼内レンズにはいくつか種類がありますが、多焦点レンズは保険適用されません。

白内障の日帰り手術の流れ

Step1眼科受診

眼科受診水晶体の状態や視力、眼底の状態などを調べ、合併している他の眼疾患の有無も含め診断します。

Step2状態の説明と治療方針の決定

状態の説明と治療方針の決定現在の状態をくわしくご説明し、治療についてご相談していきます。
日常生活に支障がある場合には手術が必要ですので、手術内容や人工眼内レンズなどについてご説明し、スケジュールを検討していただきます。お仕事や家事などへの影響ができるだけ少ないタイミングでの手術をおすすめしていますが、早急な手術が必要な場合もあります。 日常生活への支障をあまり感じない場合でも、白内障は夜間の視力低下や光をこれまでよりまぶしく感じるなど事故に遭いやすい状態になっています。急激に悪化する可能性もありますので、早めの手術をおすすめしています。

Step3手術のご予約

手術を受けることが決まったら、手術日を決めご予約いただきます。
当院では白内障の日帰り手術を行っています。持病があるなど手術に入院が必要だと判断された場合には、連携している大学病院などをご紹介しています。この場合も、ご希望があれば退院後のケアは当院で受けることができます。

Step4手術へのご同意

白内障手術は10分程度で行うことができますし入院も必要ではありません。ただし、とても繊細な技術が必要な緻密な手術であり、リスクもあります。当院では、こうしたリスクについてくわしくご説明してご理解いただき、ご同意をいただいてから手術を行っています。

Step5レンズの選択

手術で挿入する人工の眼内レンズは、基本的に取り換えることも手入れも必要なく生涯にわたってお使いいただくものです。手術前に見え方を確認してみることができないため、事前にそれぞれのレンズの特徴や性質をしっかりご理解いただいてからお選びいただいています。

Step6手術前の診察・検査

検査 受診タイミングは手術の1週間前です。
眼軸長(角膜から網膜までの長さ)を測る検査などによる眼内レンズ度数決定、手術当日のスケジュール、手術前後の注意事項、手術当日まで毎日点眼を続ける薬剤の処方、それぞれのくわしいご説明を行います。

Step7手術当日

※一般的な白内障日帰り手術のスケジュール例です。目安となる院内滞在時間は、ご来院からご帰宅まで2時間程度です。

Step8ご来院

手術は、毎週木曜日の午後に行っています。
ご予約時間より少し前にご来院いただき、受付で手続きを行います。

Step9診察

医師の診察により体調を確認します。
その後、手術の準備として点眼薬を使用します。

Step10手術

オペ手術は10分程度で終わります。

Step11ご帰宅

少しお休みいただいてからご帰宅となります。
ご帰宅後は、点眼など医師からの指示を守ってお過ごしください。

手術後の診察と日常生活

手術後の通院スケジュール

翌日、翌々日、翌週にご来院いただき、状態を確認します。その後は基本的に毎月1~2回の通院ですが、経過によって変わることもあります。医師の指示を必ず守って通院してください。

手術後の日常生活

  • 当日の入浴、シャワー、洗顔は厳禁です。
  • 翌日は首から下のシャワーが可能になります。
  • シャンプーは3~5日後から、洗顔は7日後から可能です。
  • 美容室でのシャンプーなど、目に水しぶきが入らないシャンプーは翌日から可能ですが、乾かす際にも水滴がかからないように注意する必要があります。
  • 運動などこれ以外の日常生活に関しては個人差が大きいため、医師にご相談ください。

後発白内障について

白内障の手術では、水晶体を除去しますが、人工眼内レンズを支えるために水晶体を包んでいた水晶体嚢の後嚢を残します。白内障の手術を受けた数ヶ月後から数年後に、視界がかすんで見えにくくなる後発白内障を発症することがありますが、人工眼内レンズが曇ったわけではなく、眼内レンズ固定のために残した後嚢という膜が濁って起こります。後嚢の一部をレーザー光線の照射によって除去する治療でほとんどの場合、良好な視力を取り戻せます。

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