多焦点眼内レンズ

多焦点眼内レンズとは

白内障手術では、濁った水晶体の代わりに人工の眼内レンズを挿入します。この眼内レンズには、単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズがあります。
単焦点眼内レンズはピントの合う距離が決まっているレンズです。そのため、ピントの合わない距離にあるものを見る際には眼鏡をかける必要があります。たとえば、手元がよく見える単焦点眼内レンズの場合、遠くをはっきり見る際には眼鏡が必要になりますから、近視と同じような状態だと言えます。遠距離にピントが合う単焦点眼内レンズではこの逆になります。
多焦点眼内レンズは、遠近どちらの距離にもピントが合うように設計されたレンズです。すべての距離を完全にカバーするまではいきませんが、単焦点眼内レンズに比べるとピントが合う範囲がかなり広いため眼鏡が必要になる機会が大幅に減ります。眼鏡をかけずに生活できる方も増えてきており、多焦点眼内レンズは単純に白内障治療だけでなく、術後のクオリティ・オブ・ライフ向上にもつながっています。
安全性や手術の手法には違いがないため、単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズを使った手術はどちらも10分程度で行えます。

先進医療について

多焦点眼内レンズを用いた白内障手術は先進医療に指定されています。そのため、厚生労働省が認定した医療施設でしか多焦点眼内レンズを用いた白内障手を受けることができません。当院は、厚生労働省から先進医療施設としての認定を受けているため、安心してご相談いただけます。
当院では、各レンズの特徴を丁寧にご説明し、患者様のライフスタイルやお考えに合わせた眼内レンズをお選びいただけるようアドバイスしていますので、お気軽にご相談ください。

なお、多焦点眼内レンズを用いた白内障手術は保険適用されない自費診療です。ただし、当院は先進医療施設として認定を受けているため、手術費用以外の診療や検査、薬剤にかかる費用には健康保険が適用されます。
また、加入している民間の医療保険で先進医療特約に入っている場合、保険会社から手術費用の給付を受けられる可能性がありますので、事前に保険会社に確認してください。

眼内レンズの見え方

眼内レンズはお試しで入れることができないため、事前にその見え方の特徴やリスクなどをしっかり理解して選ぶことが重要です。イメージですが、正常な見え方、白内障の見え方、単焦点眼内レンズの見え方、多焦点眼内レンズの見え方の4種類を比較できる画像をご用意しましたので、参考にしてください。

正常な見え方、白内障の見え方、単焦点眼内レンズの見え方、多焦点眼内レンズの見え方を比較できます。見比べてみてください。

 各レンズにおける眼鏡の必要性

遠距離にピントを合わせた単焦点眼内レンズ 手元など、近くを見るために眼鏡が必要になります。
近距離にピントを合わせた単焦点眼内レンズ 景色や看板など、遠くを見るために眼鏡が必要になります。
多焦点眼内レンズ 遠くと近くの両方にピントがあるため、眼鏡を必要とする場面が大幅に減ります。
ただし、ピントの合う距離を自在に調節できるわけではなく、微妙な距離のものをはっきり見るためには眼鏡が必要になることもあります。

日常生活に合わせた焦点調整

白内障手術で挿入する人工眼内レンズを適切に選ぶためには、お仕事、ライフスタイル、趣味、お考えに合わせることが重要です。近距離の焦点距離は特に日常生活への影響が大きいため、きめ細かい調整が不可欠です。
単焦点眼内レンズで近距離にピントを合わる際や、多焦点眼内レンズの近距離側のピントを合わせたい場合には、下記を参考にしてください。

スポーツや観劇、ショッピング 近距離の焦点距離 50cm付近
料理や読書、デスクワーク 近距離の焦点距離 42cm付近
カメラ撮影や手芸 近距離の焦点距離 33cm付近

当院では、スタッフがそれぞれのレンズが持っている特徴を熟知しており、患者様のご希望やご不安などをうかがいながら適切なアドバイスをさしあげています。人工眼内レンズは手術後、入れ替えやケアの必要がなく、ほとんどの場合、生涯お使いいただくものです。どんな疑問にもきめ細かくお答えしておりますので、なんでも気兼ねなくご相談ください。

当院でご用意している多焦点眼内レンズ

当院の白内障手術では、2種類の多焦点眼内レンズをご用意しており、どちらも先進医療の対象になっています。
この2種類の多焦点眼内レンズを用いた白内障手術を受けた患者様から、眼鏡のわずらわしさがなくなった解放感、日常生活の快適さ、見え方への満足などの感想を多くいただいています。

先進医療対象レンズ

  • アメリカAlcon社製の「ReSTOR」
  • AMO社製の「テクニスシンフォニー」「テクニスマルチ」

多焦点眼内レンズの手術費用

先進医療

多焦点眼内レンズ(ReSTOR・TECNIS)
片目 40万円(税込)
両目 80万円(税込)

ReSTORとTECNISの多焦点眼内レンズを用いた白内障手術は先進医療に指定されているため、手術と眼内レンズの費用は健康保険適用となりません。ただし検査などは健康保険が適用されます。
また、加入している民間の保険で先進医療特約に入っている場合、契約内容や時期によって異なりますが、費用の一部が保険会社から給付される可能性があります。手術内容を決める前に、ご加入の保険会社に確認してください

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